ペットボトルのラベルを知ろう!
皆様は食品の裏に表示してあるラベルを見たことがありますか?
今はほとんどの食品に、カロリーや栄養成分や表示してあるラベルが印字してありますよね。
健康を気にされている方は、コンビニなどで2つのお弁当のラベルを比較しながら購入する・・・という方も少なくありません。
しかし飲み物の、特にペットボトルの水を買うとなると、なかなかラベルを見る方は少ないのではないでしょうか。
一言で水といっても、採水地や原材料名によって、水の名称も微妙に変化します。
ペットボトルのラベル
●名称 ナチュラルミネラルウォーター
●原材料名 水(鉱水)
●内容量 500ml
●採水地 ○○○○
●原産地 フランス
●賞味期限 ○○年〇月
●殺菌方法 ○○○○
栄養成分 (100mlあたり)
エネルギー 〇kcal
たんぱく質 〇g
脂質 〇g
炭水化物 〇.〇㎎
ナトリウム 〇.〇㎎
カルシウム 〇.〇㎎
マグネシウム 〇.〇㎎
カリウム 〇.〇㎎
pH値 〇.〇
硬度 〇.〇㎎/L
上の表は水のペットボトルに表示してあるラベルの表です。
ラベルには、その水の正式な名称や採水地、内容量などの基礎的な情報のほかにも、含まれているミネラルや栄養成分の分量、どのように殺菌処理を行ったかなども記されています。
どれも同じに見える水ですが、水の名称は原材料名などによって、種類が変化します。
ミネラルウォーターの名称の種類
ペットボトルなどに入った水のことを、私たちは一般的にはミネラルウォーターといいます。
しかし、農林水産省の品質ガイドラインによると、ミネラルウォーターは以下の4つの名称に分類されていて、ラベルに書かれている水の名称もそれぞれ異なります
①ミネラルウォーター
品質安定のために、天然のミネラル成分を人工的に調整した水のことをいいます。
複数のナチュラルミネラルウォーターを混合し、紫外線殺菌やオゾン殺菌などの処理が行われています。
②ナチュラルウォーター
ナチュラルウォーターは、特定の水源から採水された地下水を原水とし、沈殿・ろ過・加熱殺菌以外の物理的・化学的処理が施されていない水です。
「天然水」と呼ばれることもあり、ミネラル成分は低いとされていますが、より天然に近い水として、健康や美容に良い水として人気です。
③ナチュラルミネラルウォーター
ナチュラルミネラルウォーターはナチュラルウォーターのうち、ミネラル成分がもともと豊富に溶け込んでいる水です。
ナチュラルミネラルウォーターのミネラル成分は、地中の鉱物など自然由来のものに限られていて、ナチュラルウォーターと同様、科学的に手を加えて品質管理ができません。
ナチュラルウォーターのうち、さらに豊富なミネラルを含む希少な水をいいます。
④ボトルドウォーター
地下水以外の水、もしくは地下水でも成分を大きく変化させる処理を行い、容器に詰めた水のことをいいます。
または、蒸留水・河川の表層水など、ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター及びミネラルウォーター以外で飲むことができる水の総称です。
水道水であっても「東京水」のように飲用として市販された場合は、ボトルドウォーターとして取り扱われます。
水の原材料名の種類
ペットボトルのラベルには、上記のような4種類に分かれた水の名称がそれぞれ書かれているほかに、原材料名として採取した水源による水の種類も書かれています。
鉱水
ポンプなどを使ってくみ取られた地下水のうち、溶存鉱物質(水に溶け込んでいるミネラル)等によって水の性質に特徴がある水のことをいいます。
湧水
くみ取るのではなく、自然に湧き出している地下水のこと。
深井戸水
深い井戸(通常30mより深く掘ってある井戸)からポンプなどを使ってくみ上げた地下水。
浅井戸水
浅い井戸(深さ20m地点までに存在する井戸)からポンプを使い、くみ上げた地下水。
鉱泉水
自然に湧き出している地下水のうち、水温が25度未満の水のことをいいます。
さらに溶存鉱物質などのミネラル成分や炭酸ガスが溶け込んでおり、そうでないものは湧水に分類されます。
温泉水
自然に湧き出している地下水のうち、水温が25度以上の水のことをいいます。
または、温泉法で定められた溶存鉱物質によって特徴づけられる地下水のうち、飲用が可能とされている地下水のことをいいます。
伏流水
河川の流水が地面の下へ浸透して流れることでできる、極めて浅い地下水のことです。
地中で自然にろ過が行われるため、水質が良く安定しているといわれています。
いかがだったでしょうか?
ぜひペットボトルの水を手に取ったときは、裏のラベルもチェックしてみてくださいね。