水飲み健康法とは?
私たちの体は約60%以上が水分によって占められています。
しかしこの水分量は、加齢とともに保持する力そのものが弱まってしまうので注意が必要です。
体内に水分が足りなくなると、血液の流れは悪くなり、体に栄養が十分にいきわたりにくくなるので、体の不調のきっかけになってしまいます。
そこで今回は、体の健康寿命を延ばすことも期待できる「水飲み健康法」から、病気や体の不調の予防にもなる水の選び方についてご紹介いたします。
糖尿病・高血糖にはアルカリイオン水
日本人の国民病ともいわれている糖尿病は、血糖値を正常に保つ働きを持つインスリンの使い方に問題が起き、摂取した食物エネルギーを正常に代謝できなくなることから、血糖値が上がってしまう病気です。
そこでおすすめしたいのが、アルカリイオン水です。
アルカリイオン水とは還元水とも呼ばれ、インスリンを作り出す膵臓の細胞を活性化させる効果があるそうです。
人工的にイオン化されている粒子が細かい水なので、体が吸収しやすく、毎日飲むと新陳代謝アップが期待できます。
もちろん飲むだけで血糖値がすぐに下がるわけではありませんが、空腹時にアルカリイオン水を1杯飲むことで、満腹中枢を刺激して食べ過ぎ予防につながります。
肥満には中硬水
水を飲むことは肥満解消にも有効で、より健康的に痩せるためには、カルシウムとマグネシウムの量が大切です。
カルシウムには脂肪燃焼を促進し、体内への脂肪吸収を抑えるなどの働きがあり、マグネシウムには便秘解消やミネラル不足による食欲の暴走を抑える働きがあります。
そのため肥満解消には、カルシウムとマグネシウムをバランスよく含んだ中硬水がおすすめです。
目標は2L以上にし、起床時や食事前、就寝前にコップ1杯分を飲む習慣からつけると良いでしょう。
爪や髪のトラブルにはシリカ水
爪が割れやすくなったり、髪もツヤやコシがなくなった気がする…と感じることはありませんか?
このようなトラブルは、体内のシリカ不足が原因かもしれません。
シリカとは皮膚や髪、爪などに含まれるミネラルで、組織と組織を結合させる重要な働きを持っています。
その為シリカが不足してしまうと、爪がもろくなってしまったり、枝毛や切れ毛といったことが増えてしまいます。
シリカは体内で作ることができないので、手軽に補給できるのはシリカ水です。
また、玄米や雑穀にも含まれているので、意識して食事から摂取することもおススメです。
肩こりには炭酸水
自粛期間のリモートワークで、パソコンやタブレットを使用する機会が増えたことにより、肩こりに悩んでいる方も増えているそうです。
長時間使い続けていると、首の筋肉が緊張してしまい体の血流も悪くなるので、肩こりだけではなく、体全体の不調につながってしまいます。
そんな肩こりの改善に効果的なのが炭酸水です。
炭酸水に含まれている二酸化炭素が、血液中の二酸化炭素濃度を高めてくれるので、体が酸欠状態と勘違いをし、より酸素を取り込もうと血管を拡張してくれます。
そうすると血流がスムーズになるので、肩こりの改善が期待できます。
また、炭酸水は疲労物質でもある乳酸を中和する働きがあるので、疲れたときにも炭酸水で一息つくのがおススメです。
いかがだったでしょうか?
「水は万病に効く」とも言われているので、自分の体調をしっかり把握して自分に合った水を選んでみて下さいね♪
※参考資料 藤田 紘一郎、「病気が治る!水飲み健康法 新装版」、宝島社(2020年7月24日発行)