浄水器と改質器の水、どちらがからだによい? その1
ここ数年間の傾向として、「安全な水」、「おいしい水」に対する意識が高く、それに伴ういろいろな浄水器がよく売られています。
それらの器質はいずれも安全な水、からだによい水を作るための装置ですが、その作用には大きな違いがあります。大切なのは、自分にあった水を選ぶことです。
今回はそれらの中から「浄化装置」「改質器」について取り上げ、その特徴を説明します。
浄化装置
水道の蛇口に付ける最も簡単なフィルター(浄化装置)です。これは活性炭フィルターや中空糸膜フィルターを使い、水道水に混入している微細なゴミやカビ臭、塩素などを取り除くので、多少味がよくなります。
また、水道水を直接利用しているわけではないので衛生面でも、それなりの効果が期待できます。
しかし、ミネラル量も少なくトリハロメタンを100%除去することはできません。
改質器
アルカリイオン整水器(改質器)です。これは一般的に浄水フィルターと一体で使われます。
つまり水道水に混入するゴミや塩素などを取り除いた後、水を電気分解してマイナス電極に集まったアルカリイオン水を利用するものです。
この場合、プラス極に集まったアルカリイオン水は別の目的に使いますので、水に溶け込んでいるミネラルの半分が捨てられ、好ましくありません。
また、アルカリイオン水はPH9以上のアルカリ性を示すため体内への吸収度が低下してしまいます。したがって、このままの水を飲み続けることは治療を目的としないかぎり、あまり感心しません。
ただし、人間は水以外の食品からも水分やミネラルを摂取していますので、ただちにこれが問題となるようなことはありません。要はその水が自分に合っていると感じたら、それが一番いいのです。