水道水は何故まずくなったのか 

たまに水道水を飲むと感じるカルキ臭。

水道水がまずくなった原因である、カルキ臭が残る原因を情報としてお届けします。

水道水

水道水にカルキ臭が残る原因は、上水道水大量生産の為の薬物使用が要因です。
熊本市は全国でも例外的な地域で、市内の上水道はすべて地下水で賄っています。しかし、多くの市町村は河や湖水を水源として使用しています。

また、熊本市の水道局も上水道が公共事業であることを考慮して、水系伝染病(病原性大腸菌、腸チフス、赤痢菌など)の殺菌の為に最低限の薬物を使用しています。熊本市水道局の発表では残留塩素の数値は0.2/リットルです。

クリクラの水を飲み続けていると、たまに水道水を飲むと感じるあのカルキの味は、公共事業として使わざるを得ないレベルの残留塩素の味です。

ではなぜ塩素が水道水に使われるようになったのでしょうか。

緩速ろ過方式

昔は日本のように河川がきれいで豊かな国の飲料水は地下水か清流から引いた上水道でした。日本にろ過型上水道が出来たのは明治以後急激な都市化と人口増加で、以前の地下水と清流から引いた上水道では飲料水を賄うことができなくなり、先進欧米諸国より、ろ過技術が導入されました。

最初に導入されたのが、「緩速ろ過方式」です。

これは1800年頃に英国で開発された、ろ過方法で、砂利や砂を敷き詰めた、ろ過層に水を染みこませて汚れを除去するもので、圧力を掛けずに自然の流れを利用する為、流速は一日当り4~5メートルと名前の通り、ゆっくりとろ過します。

自然界のろ過システムを人工的に作ったものですから、緩やかにろ過することで、水中の浮遊物や細菌はほとんど除かれ、鉄・マンガン・フェノールといった水をまずくする物質もかなり取り除くことができます。

さらに、殺菌に使う塩素もかんり少なくすることができ、自然の水にかなり近い物ができるシステムでした。

緩速ろ過方式で生産される水は自然水に近い水でしたが、生産処理にかなりの時間が掛り、急激な都市化と人口増加には広大なろ過池を作らなくてはならないこともあり、1880年頃に米国で「急速ろ過方式」が開発されました。

急速ろ過方式

この方法は水中の汚れを硫酸アルミニウムなどの薬品を加えて強制的に沈殿させ、その上澄みを急速ろ過池に圧力をかけて通してきれいにする方法です。

流速が一日当り100メートルから150メートルと早い為、ろ過池は緩速ろ過池の三十分の一ですみます。しかし、細菌や水をまずくする物質の除去は困難で、殺菌のために塩素や水処理薬品を使わざるを得ない水となりました。

現在、新宿副都心一帯は明治以降に作られた東京都淀橋浄水場の後です。

また、地方都市も首都東京が急速ろ過方式に変わったことと、水道工事会社の「緩速ろ過方式って時代遅れですよ」という営業を受けたこともあって、ほとんど急速ろ過方式に変わっていきました。

この様にして上水道には、塩素は不可欠になり、また、地下水100%の熊本市でも公共衛生の視点より塩素が使われるようになりました。

塩素による酸化作用

塩素には殺菌の他にも、酸化という作用があり、その作用で水中のアンモニア性窒素・溶解性鉄分・マンガン等を酸化させ除去する機能にも使われています。塩素には自分自身のにおいの他に、この様な物質と化合することで独特なカルキ臭というにおいを発生させています。

クリクラ水は逆浸透膜(RO膜)を使って残留塩素を限りなくゼロに近い数値まで除去しています。クリクラ水に慣れてきて、たまに水道水を飲むときに感じるカルキの味は、最低限使用している熊本市の上水道でも感じることができます。

 

現在の技術では逆浸透膜ろ過システムが最高のろ過システムです。更に、浄水化の時に水の粒子を細かくして口当たりも滑らかにして、体内への浸透も早くしています。

是非これからも安心して、美味しいクリクラをご愛飲ください。

 

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