健康食品の違法表示に気をつけよう その2
大切なのは日々の食事と生活
私たちの健康は「食事」「運動」「休養」「心」など様々な積み木を積んでバランスを保っています。
その内のどれかの積み木がずれたりすると、身体の不調を感じたり、放っておいてひどくなると病気になったりします。
病気になる前の身体の不調は積み木のどこが悪いのかをチェックしてほしいという身体のメッセージです。
また、「健康食品の安全性・有効性情報」のサイトでも「健康食品」に通常の食生活を上回る役割を求めるのは間違いとしています。
例えば、りんごは栄養学的にはビタミンCはあまり多くは含まれていませんが、食べた後、体内で血液のビタミンCを増加させる働きがあります。
また、りんごに含まれているカリウムや食物繊維等の成分をまとめてサプリメントで摂ってもリンゴの働きはしてくれません。
食べ物にはまだまだ科学では解明できないことがあるのだと思います。
手軽さを求める心がフードファディズムに陥る
肥満傾向が強いといわれる中年男性の多くは「自分はメタボリックシンドロームかな・・・」という自覚があるようです。
彼らの今後の対処法のトップは「改善の為の健康食品」です。
例えば、「肥満」になるのは「残業続きで晩御飯が夜中になる」「運動不足」など、色々な原因があるはずです。原因を考えたり、それを改めようとせずに手軽に「やせる」為の健康食品を頼るのはいかがでしょうか?
もちろん、本当に食事がままならない時や、いくら努力しても改善できない場合など「健康食品」を利用せざるを得ない場合もあるでしょう。
その時は「本当はきちんと食事をしないといけないけれど、時間がない時は健康食品で栄養を補助する」と意識することが大切です。
生活を見直したり、原因も考えずに「これさえ摂取しておけば・・・」と健康食品に頼るのは根本的な解決にはなりません。
時間がないことを理由に、「手軽さ」や「効率」ばかりを求めてします心の隙間にこそ、「これさえ食べれば病気が治る」「これを食べないと健康を維持できない」というようなキャッチフレーズにつけ込んで、フードファディズムに陥ってしまうのではないでしょうか?
三度の食事と、安全で美味しいクリクラで、十分に水分を補給してバランスのとれた生活を心掛けましょう。
参考:南恵子(食と健康アドバイザー) ALL ABOUTコラムより