眼の病気
毎年秋から冬にかけてはやり目が流行します。
今回は、はやり目の情報とあわせて目の病気の情報をお届けします。
五感の中で最も重要といわれる「視覚」
人間の能力を五感といいます。
その五感を簡単に説明しますと、五感(ごかん)とは、動物やヒトが外界を感知するための、多種類の感覚機能のうち、古来からの分類による5種類、すなわち「視覚」「聴覚」「触覚」「味覚」「嗅覚」を指します。
俗にこの五感以外の感知能力を「第六感」と言って、五感より言葉としては良く使うかも知れませんね。
五感の体の器官は、視覚が眼、聴覚が耳、触覚が手または指、味覚が口または舌、臭覚が鼻になります。
その五感の一番が視覚の眼です。古来では、視覚が五感の中で最も重要な感覚といわれています。
そんな眼にも様々な病気があり、中には失明する病気もあります。
以下に代表的な眼の病気とその対策をご紹介します。
流行性結膜炎(はやり眼)
はやり眼は、実は風邪等の原因のアデノウイルス、またはエンテロウイルスによって引き起こされます。
きわめて感染力が強くて同居していれば、どんなに予防していても、うつると思ったほうがいいと思います。
対策は眼科でもらう殺菌点眼液で除菌しながら、体に抗体が出来るのを待つしかありません。
完治まで発症から二週間程度です。
このウイルスはインフルエンザウイルスと同じ時期にはやり始めますので、今から冬にかけて用心した方がいいと思います。
予防対策
- 免疫力を落とさないために、体力維持を心がける
- ストレスを溜めない
- 温泉センターなどでは、大浴場などの湯船の湯で顔を洗わない
- サウナ入浴後の冷水浴で顔まで水に浸からないようにする
私の場合はサウナ入浴のあと、冷水浴でうつったのではないかと思います。
仮に流行性結膜炎(はやり眼)にかかった場合は、自宅で療養して他者にうつさないようにするのと、眼を使わずに安静を心がけて下さい。
白内障
水晶体が白く濁る病気が白内障です。
「物がかすんで見える」「まぶしい」などの自覚症状がありますが、多くの方は加齢に伴いやわらかく柔軟な水晶体が、固く厚みを増して濁っていきます。
おおむね85歳までには、ほとんどの人がなるといってもいいようです。
原因は、体質・紫外線・糖尿病・薬の副作用などといわれ、視力低下が著しい場合は、手術でしか治らないようです。
対策としては、老眼鏡が必要な年齢になったら眼科医で診断することをお勧めします。
初期であれば点眼液で進行を遅れさせることは可能のようです。
緑内障
緑内障は網膜の病気で、失明原因の一位です。
緑内障とは、眼圧が高いために視神経が障害されて萎縮するために、それに対応した視野が損われ、視力も低下していく病気です。
いったん萎縮を起こした視神経は回復しないので、緑内障を放置すると失明に至る上、治療に成功しても現状を維持するにとどまるので、早期発見・早期治療が大切です。
早期発見のための、緑内障の自己チェックの簡単な方法を紹介しておきます。
緑内障になると「視野欠損」という症状が発生します。
それを自己チェックで診断するために、誰の眼にもある「盲点」の体験をしておくと簡単に自己チェックが出来ます。
緑内障 早期発見のための自己チェック
- 鮮やかな色の小さなボタンを用意する
- テーブルの上の一点を、30センチメートルほど離れたところから片目でじっと見つめる
- その状態で、ボタンをテーブル上の一点の真横に置くとぼんやり見える
- テーブルの上の一点を見つめ続けていくと、7センチから10センチのところで視界から消える
これは「盲点」という健全な状態で、これ以外でボタンが消えるような場合は、すぐに眼科医に診察をすることをおすすめします。
今回は、はやり眼の情報とその他の気をつけたい眼の病の情報をまとめました。特にはやり眼はインフルエンザの時期と重なりますので、11月以降はご注意ください。
少しずつ気温が下がってきて、乾燥する季節になってきました。
水(クリクラ)を十分に飲むことで肌の乾燥はもちろんのこと、ドライアイなどにも効果があります。
また、白湯などの温かい飲み物は身体の温度を上げて免疫力を高めてくれるので、この冬はしっかりと水分補給をして下さいね。