腸年齢と対策
今回の情報は、大腸がんなどと関連する「腸年齢」について調べてみました。
10年近く前に、ベストセラーになった新谷弘実先生の「病気にならない生き方」や２年前のベストセラー小林弘幸先生の「なぜこれは健康にいいのか」など健康本によく出てくるのが腸年齢ですね。
腸年齢はどうやって決まる？
腸年齢が若いかどうか・・・そのカギを握っているのは、腸に住みついている乳酸菌などの腸内細菌です。
腸内細菌には、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌（ひよりみきん）」と呼ばれる３種類の菌があります。
＜善玉菌＞
私たちの健康に役立つもので、乳酸菌やその一種のビフィズス菌などのことです。
＜悪玉菌＞
腐敗物などをつくり、有毒物質を発生させるもので、大腸菌やクロストリジウムなどが知られています。
＜日和見菌＞
その名のとおりどちらにもなり得る菌のことです。
腸年齢は、善玉菌と悪玉菌のバランスによって決まります。
人は、生まれてまもない乳児のときには、善玉菌のひとつビフィズス菌が95％以上を占めています。
それが成人期には15～20％になり、老年期になると数％にまで減ってしまう人も多いそうです。
そうなると、体にはさまざまな異変が起こります。
腸年齢の進行をはかるには？
加齢と腸年齢の進行のバロメーターとしてわかりやすいのが、「おなら」です。（お食事中の方はお許しください…）
おならには臭い「おなら」と、そうではない「おなら」とありますが、当然臭い「おなら」の方が、腸年齢が老化していることになります。
ではなぜ臭い「おなら」が出るのかといいますと、腸内の悪玉細菌が、肉類に含まれるたんぱく質や脂肪を分解する胆汁をえさにして、臭い原因のアンモニアや硫化水素、インドールなどを生み出しているからだそうです。
つまり、くさい「おなら」は、高脂肪・高たんぱく質の食事が続いて腸内の悪玉細菌が増えている証拠といえるそうです。
筆者も肉類が大好きで高カロリー、高脂肪、高タンパク質のグルメ探訪を、人生の喜びに致しています。
最近やたら、「おなら」が多くなったり、お腹にガスがたまった膨満感がありましたので、新聞に載っていた腸年齢の自己チェックをしました。
結果は実年齢よりプラス10歳程度でした。
そこであわてて毎日ヨーグルトを必ず食べたり、肉類を控えめにして豆類をたくさん取るようにしたりと、いまさら手遅れかもしれませんが努力を始めました。
最後に、善玉菌を増やす食生活の情報をレポートしておきますので、参考にしてくださいね。
善玉菌を増やす食べ物
その①「食物繊維」
食物繊維というと、野菜サラダを連想する人が多いのではないでしょうか。
実は野菜サラダの定番といえるレタス、キュウリ、トマトなどには、食物繊維はあまり含まれていないそうです。
普段の食事で食物繊維を多く摂れるのは、大豆、インゲン豆などの豆類、干しシイタケ、切干ダイコン、ゴボウ、海藻類、コンニャクなどです。どれも昔ながらの和食のおかずに多い食材ですね。
善玉菌のひとつビフィズス菌は、オリゴ糖を栄養源にしています。
オリゴ糖は、胃や腸で消化されずに大腸までいくので、効率よくビフィズス菌を増やすことができます。
オリゴ糖を多く含む食品には、大豆、ゴボウ、アスパラガス、タマネギ、牛乳、バナナなどがあります。
肉類を少し控えめにし、こうした食物繊維やオリゴ糖を多く含む食べ物を積極的にとるようにすると、腸内環境が改善され、腸年齢も若返っていくそうですよ。
その②「ヨーグルト」
ヨーグルトなどの乳酸菌やビフィズス菌の入った発酵乳製品も、善玉菌を増やす食べ物だそうです。
食べ物として入った菌が、そのまま腸に定着するわけではありませんが、腸内環境を改善し、元からすんでいる善玉菌を増やし、活性化させることができるそうです。
実は乳酸菌などの善玉菌には、細かく分けるとたくさんの種類があるそうです。
しかも人によって、相性が違うそうで、テレビや雑誌で評判になっているものでも、自分に合うかどうかは食べてみなければわからないとのこと。
自分に合うヨーグルトの探し方として、ひとつのヨーグルトを１日200～300ｇずつ、２週間くらい試してみて、自分との相性を調べてみましょう。
お通じが良くなる、肌の調子が良くなる、風邪をひきにくくなる、好みの味で食べ続けることができる、といった点を目安にして、自分に合ったものを探していくと良いそうです。
先に出ました、新谷弘実先生や小林弘幸先生の本の中でも、腸年齢の若返りには、食物繊維とヨーグルト類の多い食生活が決め手のようです。
腸内環境は水を飲んでも改善できるそうなので、皆様もご自分に合った食品を見つけ、クリクラを飲んで体の中から若々しく、元気に過ごしていきましょう。
