冬場に多い、入浴時の心筋梗塞
年末年始はいかがお過ごしでしたか。
お酒の出る会合がどうしても多くなるこの時期、また寒さも本格的に冷え込んできます。
この時期が心筋梗塞の年間発生のピークになるそうです。
なるほど当然といえば当然ですが、年末年始の仕事の追い込みや、その後の打ち上げ、忘年会、新年会でついお酒を飲みすぎる時期ですよね。
つい、知らず知らず疲れが蓄積したところで急な冷え込みがきて、心の臓がキュッとしたところで、「ハイ、それまでよ」とならないように役立つ情報を集めました。
まず、国立循環器病研究センターの統計を見ますと、世に言う心臓麻痺の年間のピークは、12月、1月、2月になります。
データによりますと、この時期は、1ヶ月当り2000人に1人の割合で、心臓麻痺を起こしていることになります。
熊本市の規模ですと、この時期は1ヶ月で350人が、心筋梗塞系の心臓麻痺で、救急車で運ばれていると想像すると、そのすごさがわかると思います。
次に心筋梗塞の説明と冬場に多い浴室での事故を調べてみました。
心筋梗塞とは
心臓を動かす心筋内の小さな血管に血栓や脂肪などが詰まり、その先の組織が壊死(えし)する病気です。
この状態になると心臓機能が急低下し、心停止や心不全を起こして死に至る可能性の高い病気です。
何故心筋梗塞は起こるのか?
心筋梗塞の一番の原因として考えられているのが、血圧の乱高下です。
特に冬場のこの時期に多いのが浴室での高齢者の事故だそうです。
何故お風呂での事故が多いのか?
筆者もお風呂大好き人間ですが、日本人で風呂が嫌いという人は少ないと思いますよね。
まして温泉になると100%大好きだと思います。
雪の積もった露天風呂で、ザブンと一気に湯船に…日本人でよかったと思う瞬間ですよね。
ところがこのパターンをやると血圧は次のようになるそうですよ。
・暖かい部屋から冷え切った脱衣場に入って浴衣を脱ぐと、血管が収縮して血圧が上昇。更に雪の積もった露天風呂で外気は深々と冷えて、血圧上昇。
・湯船にサブンと飛び込んで瞬間的に更に血圧と体温が上昇し、あわせて、今度は血管が拡張して血圧降下。
・湯船から上がって脱衣所に戻ったところで、また血圧上昇。
このような作り話の事例ですが、かなりの血圧の乱高下を起こします。
この入浴のやり方は、心筋梗塞や脳出血の起こしやすい入浴習慣のようです。
実は筆者もこのパターンをこよなく愛していますので、これを機会に改めようと思いました。
冬場に心筋梗塞を予防するための注意すべき10か条
国立循環器病研究センターのホームページで見つけた以下の「冬場に心筋梗塞を予防するための注意すべき10か条」を参考に書き出しました。
1.冬場は脱衣室と浴室を暖かくしておく
2.熱い湯(42〜43度)は血圧が高くなり危険なため、風呂の温度は38〜40度と低めに設定する
3.入浴時間は短めに
4.入浴前後にコップ一杯の水分を補給する
5.高齢者や心臓病の方が入浴中は、家族が声を掛けチェック
6.入浴前にアルコールは飲まない
7.収縮期血圧が180mmHg以上または拡張期血圧が110mmHg以上ある場合は入浴を控える
8.睡眠時の発汗で血液が濃縮しているため、早朝起床時はコップ一杯の水を補給
9.寒い野外に出る時は、防寒着、マフラー、帽子、手袋などを着用し、寒さを調整する
10.タバコを吸う方は禁煙をする
この10箇条の中に、クリクラとしては嬉しいことがいくつか書かれています。それは、
・入浴前後にコップ一杯の水分を補給する
・早朝起床時はコップ一杯の水を補給する
この二項目が心筋梗塞予防に効果があるということは、安全で美味しいミネラルウォーターの製造販売が、生業の当社としては少しは世の中のお役に立ているのではないかと自己満足致しています。
高血圧などで成人病予備軍の人の注意事項
健康診断で再検査や動脈硬化系の数値が高い人は、循環器系の病院で担当医に理由を説明して、ニトログリセリン舌下錠をもらって、財布やお風呂場の棚に保管しておくという方法があります。
筆者も数年前に軽い狭心症のような症状があり、ニトログリセリン舌下錠を頂いたことがありました。
主治医の診断では動脈硬化の狭心症と心神性の狭心症は見極めが難しいそうです。
カテーテルの検査がその方法だそうですが、カテーテル検査自体リスクがありますので、主治医のアドバイスは、「胸が苦しくなったときに薬を飲んで、もしも効いたらその狭心症は動脈硬化型なので、その時点で詳しく検査しましょう」と言うことで薬をいただいたことがあります。
その後、胸が苦しくなり、服用しましたが効果はなく、主治医の診断は心身性でしょうということでした。
その後ストレスなども、少しは改善したのでしょう。今はめったに胸が苦しくなることはなくなりましたよ。
本当の狭心症ではないかも知れませんが、私の場合は最初に、喉の下ぐらいに違和感があり、次に熱い鉛の液を飲まされたような痛みと苦しみが15分ぐらい続きました。
これはなんだ…、やばいかも…と思いましたね。
以上が筆者のつたない経験ですが、高血圧など心筋梗塞に不安のある場合は、是非、主治医に相談してニトロを常備するのも予防策だと思います。
今回は、この時期多いといわれています入浴時の心筋梗塞をテーマに情報を集めてみました。
いずれにしても、血栓防止に小まめな水分補給は絶対条件のようですね。
クリクラを是非ご活用・ご愛飲ください。