世代ごと骨粗鬆症対策
更年期を過ぎた女性を中心に、骨粗鬆症に悩む人が多いようです。
今回の情報は骨粗鬆症の情報と対策を集めてみました。
女性が寝たきり、又は要介護状態になる原因のうち、10%を転倒や骨折によるものだそうです。
高齢者の骨折の要因になるのが、内部の骨がスポンジのように減っていく骨粗鬆症です。
閉経後の女性特有の更年期の症状と思われていますが、実はその要因は10代・20代に遡ることが多いそうです。
そこで、何十年後かに「あっ・・・しまった・・・」と言わない為の対策情報をまとめました。
日本人の骨量
全国規模で行われた日本人の骨量調査の結果、日本人の骨の発達と老化は下記の四つに分類できます。
- 発育期・・・乳児~学童期
- 充実期・・・思春期~20代
- 安定期・・・30代~40代
- 減少期・・・50代以降
生後から学童期までの「発育期」、思春期から20歳代までの「充実期」までは、骨がどんどん伸びて中身が充実する時期です。
骨を充実させることができるのはここまでで、これまでの貯金を徐々に使いながら、30歳代から40歳代の「安定期」、50歳代以降の「減少期」を過ごしていくのが、骨からみた人生だそうですよ。
また、最近の調査では、骨量が増えるのはほんの一時期だそうで、男性では中学2年生から高校2年生までで、女性は小学5年生から中学2年生がピークになるそうです。
その時期の前後に骨量が増加しますが、後はその貯金を使っていきます。
特に女性は思春期の時期でもあり、この時期に無理なダイエットなどをすると、一生分を貯金する時期に貯金が足りないことになります。
また、中学生までは学校給食がありますが、高校生になると給食がなくなるケースが多いですよね。
給食には必ず牛乳が1本ついてきますが、この強制的に飲まざるをえない牛乳がなくなるのも、骨量からみたら辛いことのようです。
日常の骨粗鬆症対策
次に、各世代別でおこなうべき骨粗鬆症対策をご紹介します。
年代 | 骨の状態 | 生活で心掛けたいこと | 骨の検診 |
---|---|---|---|
発育期(乳児~学童期) | ・体の発育と共に骨が伸びる ・骨密度が低下し骨折しやすい | ・必ず朝食を摂る ・乳製品を毎日摂る。給食の牛乳以外にもう1本 ・好き嫌いをなくす ・室内に閉じこもらず、できるだけ外遊びをする ・規則正しい生活習慣を子供のうちに身に付ける | 特に必要ない |
充実期(思春期~20代) | ・骨量が高まり「骨貯金」が出来る時期 ・女性では中学2年頃までに骨量がピークになる | ・実はカルシウム摂取不足が多い世代なので無理なダイエットはしない。また、適度な体重を保つ ・給食がなくなっても乳製品を摂る習慣を保つ ・朝食を抜かない ・積極的な運動の習慣を保つ | 機会があれば骨量測定 |
安定期(30代~40代) | ・骨量が比較的安定している時期 ・女性は出産前後の食事に注意 | ・無理なダイエットはしない ・朝食、昼食に乳製品を必ず1本 ・できれば禁煙をし、過度な飲酒も慎む ・忙しくても散歩の習慣を ・出産後の食事コントロールを緩やかに | ・できれば早期に骨量を測定 ・女性は必ず40代に1回測定 |
減少期(50代以降) | ・骨量が少しずつ減少する ・骨折が原因で寝たきりになることも | ・食事量の低下に注意 ・乳製品を毎日摂りバランスの良い食事を心掛ける ・骨量低下を早期に発見し、足りない場合は医師に相談する ・筋力や反射神経の維持で転倒予防を心掛ける | 節目検診などで定期的に測定 |
上表でまとめていますように、日常の骨粗鬆症対策の決め手は、
- 朝食を抜かない
- 朝食、昼食に必ず乳製品を1本付ける
- 女性は無理なダイエットをしない
- 老齢期に入る前に筋トレなどを行い、筋力、バランスの維持を行い、転倒予防を心掛ける
です。
皆さんの健康的な骨づくりため、少しでも参考にしていただければ幸いです。
前にお知らせしましたが、クリクラはカルシウムなどのミネラルがバランスよく入っています。
最近よく見かけるスーパーなどにおいている「RO水」は逆浸透膜で純水に近い水を作っています。
ミネラル成分は入っていませんので、長期的に飲料として使用する場合は意識的に野菜やサプリメントを活用するほうが良いようです。