RO水とクリクラウォーターの違い
今、スーパーの店内で、会員様を対象に無料または会員価格でRO水を販売する機械を見ることが多くなりました。
今回はRO水とクリクラウォーターの違いを簡単にまとめました。
クリクラウォーターもスーパーに置いている機械と同じRO膜(逆浸透膜)でろ過をしますので原理は同じです。
機械的には設備の規模が違いますので、ろ過をする逆浸透膜の密度が違いますから、純水を作る精度は明らかにクリクラウォーターの方が高いと思います。
しかし、これは大きな問題ではありません。一番の違いはミネラルが含まれているか、否かの違いです。
ミネラルはどうして入ってる?
なぜ、クリクラウォーターはミネラルを入れているかと申しますと、人口的に日本人に適したミネラル量をRO水にブレンドすることで、安全で美味しい水を提供することが目的ですが、ミネラル無しの水は長期的に使用すると危険性があるからです。(一年、二年の単位ではまったく問題はありません。)
実は疫学的に立証されていることですが、ミネラル(特にカルシウムとマグネシウム)が多く含まれている地域の人の方が長寿だというデータがあります。特に脳卒中や心臓病の死亡率が低いことが発見されています。
そのメカニズムは、高齢者はカルシウムの摂り方が食生活で不足しがちです。
更に老齢化で腸からの吸収も悪くなります。その結果、血液中のカルシウムが不足しがちになり、身体の中にある副甲状腺がカルシウムの補給を求めるSOSを発信します。そして、副甲状腺ホルモンがでます。
このホルモンの影響で骨の中に含まれているカルシウムが血液中に溶解して補給するシステムになっています。そして、副甲状腺のSOSの発信が止まります。
ところが高齢者になると加齢による機能低下があり、副甲状腺の微調整が効かず、骨の中からカルシウムが必要以上に溶け出し、このカルシウムが血管内に付着して血管は弾力を失い動脈硬化を起こしやすくなります。ミネラルを多く含む水を常飲していますと、血液中のカルシウムは適量を保っており、副甲状腺はSOSを発信しなくてもよく、副甲状腺のホルモンを出すことも少なくなります。
このようなシステムが長期的・地域的に続いた結果、ミネラルを多く含む水を常飲する地域は長生きだったと定義づけられています。
ここまで読んでいただいたら、RO水(逆浸透膜装置でろ過しただけの水)とクリクラウォーターの違い、なぜ、ミネラルを入れてミネラルウォーターにしているのかお判りいただけたと思います。
RO水が悪いとはいいませんが、RO水を長期的に常飲することは身体の中に備蓄している体内ミネラルを逆流させることだということです。
RO水に比べれば価格は高いですが、宅配サービス付でサーバーもレンタルですので総合的にはクリクラウォーターの方がお得だと思います。
是非今後ともご愛飲ください。
参考文献:『機能水実用ハンドブック 健康に良い水・悪い水』東京医科歯科大学 藤田宏一郎 著
クリクラの水の成分
・カルシウム ・・・9.8mg/ℓ
・マグネシウム ・・・1.2mg/ℓ
・ナトリウム ・・・5.0mg/ℓ
・カリウム ・・・1.7mg/ℓ
・硬度 ・・・29.7(軟水)