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今回はドライクリーニングについての情報をお知らせします。
浄水器

 

ドライクリーニングは水(液体)を使わないクリーニング?

自宅での洗濯は水を使います。

ドライクリーニングは水の代わりに、石油から造った有機溶剤を使って、専用の洗濯機で洗います。

水を使わないからドライという言葉が使われますが、本当は液体を使う揮発油性洗濯とでも言う方がぴったりの表現です。

そのやり方は家庭の洗濯と同じで使うのが水ではなく、有機溶剤を使い、ドラム式の洗濯機でジャブジャブ洗います。

しかし、水で洗うのと大きく違うのは繊維を傷めたり、洋服の型崩れなどをしないという特徴があります。

 

ではなぜ、そうなるのかといいますと、水の代わりに使う有機溶剤に秘密があります。

 

普通、水で洗うと繊維に水が浸透してふやけてしまいます。その状態で洗濯をすると、酷いシワができたり、伸びたり逆に縮んだりします。

有機溶剤は繊維に吸収されにくいので、繊維がふやけることがありません。当然、シワ縮んだりしないわけです。もう一つ有機溶剤の特徴は脂を溶かす性質を持っていることにあります。

 

そもそも、ドライクリーニングの発見は19世紀のフランスでランプ用の燃料を誤って服の上に落としたら、その部分の汚れが落ちたことから、油で脂を溶かす洗濯方法が発見させたといわれています。

ドライクリーニングが汚れを落とす機能に優れているのは汚れの構造が大きく3つに分かれていて、その8割の汚れに対応するからです。

主な繊維の汚れ

  • 油溶性の汚れ
  • 肌から出る皮脂、ワックス、グリースなど
  • 水溶性の汚れ
  • タンパク質や砂糖、スープ、果汁などの食べこぼし、汗
  • 不溶性の汚れ
  • 砂、泥、ホコリ、毛、スス
  • 薬品で落とす汚れ
  • ペンキ、塗料などの汚れ

 

私たちがクリーニング屋さんに頼むのはセーター、コート、スーツ等のアウター衣料といわれるものです。

有機溶剤は油溶性の汚れを溶かしますから、当然得意です。

 

不溶性の汚れは衣類の汚れの65%といわれています。

有機溶剤自体はホコリや毛・ススなどを溶かしませんが、不溶性の汚れは肌からでる皮脂などに引っ付いて繊維に付着しています。

ですから、ドライクリーニングが有効です。

 

しかし、水溶性だけはどうしても落とすことができません。

クリーニング工場では水溶性汚れの多い部分に前処理をしたり、ドライクリーニングする製品と水洗いの製品に分けて洗っています。

しかし、どうしてもオシャレ着などはドライクリーニングをやり過ぎると黄ばみがでたりします。

 

最後に、大手紳士服チェーンなどがよく水洗いのできるスーツのCMをしていますが、水洗いができる理由のほとんどは、繊維にポリウレタンの微粒子加工を加えて、水分を繊維の中に浸透しないようにしているからです。

 

その分、ウール本来の風通しが若干損なわれますが、夏物のビジネススーツのように汗を吸う製品は、水洗いで洗濯しても型崩れしないスーツとして人気です。

 

ドライクリーニングの原理

 

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